※今回の構築には(後述しますが)とても大きな欠陥があり、記事にするレベルとしてはあまりにもお粗末な仕上がりでした。しかしシングル厨という大きな舞台で結果を残すことができたので、完成したパーティの紹介というよりは一つの叩き台として、見てくださる皆さんの今後の参考になればと思います。
そのことを踏まえたうえでご覧ください。
ライトさん主催のシングル厨のつどいオフに参加しました。
使用したパーティはこちら
【クレッフィオニゴーリ偽装馬車バトン】
●概要
メガオニゴーリが使いたいという無謀な所から構築をスタートしました。
メガオニゴーリといえばフリーズスキンからの大爆発でHBクレセリアが乱数で落ちるというのが魅力的(というほどでもない)ポケモンだとよく聞きます。
しかし中途半端なSや不遇タイプである氷単色である点、耐久が変わらないといった欠点が多く存在し、あえてメガオニゴーリを使う利点がほとんどないといった印象を受けました。
しかし僕はどうしてもメガオニゴーリを使いたいと考え、どうすればこのポケモンが輝けるかを考えました。その結果・・・
「加速+バトンタッチすればAとSが上がった最強のメガオニゴーリができるじゃん!!!」と考えました。馬車バトンすればほぼすべてのポケモンが最強になるのは考えないことにしました。
よってバトン展開をするためのバトン要員として今回はバシャーモ、そしてバトンをしやすくするために場を整えるクレッフィを採用しました。
そしてオニゴーリ入りとして結果を残しているA0さんの記事【第39回委員会オフ使用構築〜オニザードアロー〜 - 個体値はA0】を参考にし、ファイアローとスイクン、そしてガルーラを採用しました。
この3体の採用理由についてはA0さんのリンク先の記事を参考にしてください。ほとんど同じ理由で採用しています。
●個別詳細
特性:ムラっけ→フリーズスキン
技:恩返し/地震/守る/身代わり
陽気AS
今回の軸(のつもりだった)。
立ち回り:基本的にバシャーモからのバトンタッチを前提としているため、守る+身代わりで最大9回までムラっけ発動のチャンスを狙えます。そうしていい塩梅になるまでムラっけを発動させ、ある程度能力が上がったらメガシンカをし攻撃を仕掛けます。展開によってはバトンタッチから即メガシンカをし攻撃に移行するのもありです。
またバトン展開に依存しなくても素早さの低いポケモンを守る+身代わりで無理やりムラっけの起点にすることもできます。
さらに選出段階でクレッフィオニゴーリの並びを匂わせ、相手の耐久型の選出を渋らせるという選出誘導にも優れていました。
理想:回避6段階S4段階A4段階上がって身代わりも張った最強のメガオニゴーリだ!!!!!!!!!
現実:めいちゅうりつが ぐーんと あがった
すばやさが さがった▽
しかし後述する裏のバトン先であるガルーラがあまりにも強すぎたため、出番を奪われてしまった。(基本選出とは何だったのか)
技は基本戦術である守る、身代わり。
そして今回は恩返しと地震を採用しましt。
恩返しはフリーズスキンの効果を受ける安定したダメージソース、地震は氷技が半減である鋼、炎タイプに対しての遂行技であり、氷技との補完もなかなかよいです。
【他に候補に挙がった技】
ひみつのちから
利点
非接触の物理技であり3割で麻痺が狙える。ゴツゴツメットのダメージを受けないため体力ゲージが赤になった時にゴツメ持ちと思わしきポケモンに対して恩返しが打てなくなった状況が発生したので採用してみた。
結果
元々あまりない火力がさらに悲惨なことになったので却下。
利点
どんなポケモンでも体力を半分減らすことのできる技である。
結果
バトン展開してからまで打つ技ではないと判断し却下。
ぜったいれいど
利点
どんなポケモンも3割で倒すことのできる技。
結果
スイクンやヤドランなど氷半減のポケモンにはよく刺さるのではないかと考えたが、メガオニゴーリでこの技を使うのはあまりにも違うのではないかと考え却下。
利点
A120からのタイプ一致の先制技だ!!
結果
マンムーでやれ。
だいばくはつ
利点
HBクレセが乱数1発!強い!誰も受からない!!
結果
せっかくバトンタッチしたのに爆発で消し飛ばすのはもったいないと考え却下。
2体既に落としており、最後の1体に対してなら採用も視野か。
結論として、オニゴーリを使うなら臆病ムラっけのほうがいいと思います。
選出:予選1/11 決勝リーグ0/3
バシャーモ@弱点保険
特性:加速
技:飛び膝蹴り/ビルドアップ/バトンタッチ/守る
腕白 H220 B164 S124
大抵の地面タイプの地震を壁下でビルドを挟んで2耐え
壁もしくはビルド1回で鉢巻ファイアローのブレイブバードを高乱数耐え(89.6%~106%)
加速1回で最速105族抜き抜き、加速2回で準速スカガブ抜き
今回のバトン要員。
バシャーモをバトン要員として採用した理由は、他の加速バトン要員(テッカニン、ペンドラー)と比べ、単体での性能が高く、見せ合い時にバトン展開というのがばれるのを少しでも下げるために一番分かりづらいのではないかと判断したからです。
基本的には後述するクレッフィの壁張りサポートの後に投げ、ビルドアップを積んでいきます。
地震や熱湯を食らって弱点保険を発動させ、ビルドを2回積んでバトンタッチを成功させることができれば、バトン先のポケモンはA4段階B2段階C2段階S2段階上がった最強のポケモンへと進化します。
【基本的なバトンまでの流れ】※すべて壁下での計算
VS地面タイプ(地震)
1T
地面タイプ(ここではガブとする)地震 バシャーモ半分食らわないくらい→弱点保険発動→ビルドアップ 加速
2T
(ダメージ的にもう1回自信を耐えそうな場合も多いのでその場合はビルドアップ)
3T
バシャーモビルドアップ ガブ地震 黄と赤ゲージの間あたりで耐える 加速
(最速スカガブの場合ここではまだSは抜かれていますが地震はギリギリ耐えます。
2Tにてビルドを積んでいる場合はここでバトンタッチ)
4T
バシャーモバトンタッチ→後続降臨 ガブ地震 壁、B2段階上昇によりダメージはほとんどなし
地面タイプと対峙すれば急所を考慮しない場合ほぼ確実にバトンタッチが成功します。この場合A4段階B2段階C2段階S3(2)段階上昇でバトンタッチができる。
VSファイアロー
1T
(ここで剣舞を積まれたらほぼ積みだがまだ型が判明していない馬車と対峙したファイアローが悠長に剣舞を積むとは考えづらい)
2T
ファイアロー→ブレバ 壁下ならどんなアローのブレバも確定耐え→弱保発動 バシャーモ バトンタッチ
この場合AC2段階S1段階上昇で後攻バトンタッチが成功する。
なるべく壁ターンの間にバトンタッチまで成立させるのがポイントだと思います。
そうすればバトン先のポケモンへバトン読み攻撃のダメージを軽減させることができます。
選出によっては壁サポートなしでビルドを積んでいく展開や、S上昇だけでのバトンタッチ展開などを使い分けていくことが重要だと思います。
選出:予選10/11 決勝リーグ3/3
クレッフィ@ひかりのねんど
特性:いたずらこころ
技:イカサマ/電磁波/リフレクター/ひかりのかべ
穏やか H252 B76 D180
壁下でA特化ガブリアスの鉢巻地震を最高乱数以外耐え(85.9%~101.2%)
壁下で臆病メガリザードンYの大文字が確2(84.1%~99.3%)
今回の壁貼り兼起点作り枠。
ほとんどの試合で先発選出。両壁を貼ってさっさと退場するのが仕事です。
よって今回は壁下でも地震2回で落ちるように穏やかで採用しました。
穏やかである他の利点として、挑発を使ってくるボルトやゲンガーからの被ダメージ をすこしでも下げるための苦肉の策です。
技は安定の4つだと思いますが、電磁波の枠を以下の技に変えるのも選択だと思います。
・毒々 ・マジックコート ・威張る
電磁波も含め、どれも一長一短であり、どれが正解といった回答は出せないと思います。しかし今回オフで使用した感じとしては、先発で出てくるのは地面タイプや電気タイプが多く、電磁波が刺さりづらい印象を受けたのと、こいつを起点に積み技を使ってくるポケモンの存在(ライコウ等)、先発に出てくる挑発持ちがとてもつらいということです。
それを考えると、電磁波を切って瞑想ライコウの起点になりづらくする毒々や挑発を跳ね返せるマジックコート、最後までチャンスを残せる威張るの採用はありだと感じました。
特にマジックコートは挑発ボルトやファイアロー挑発を跳ね返すことができるのでいいのではないかと思いました。
選出:予選10/11 決勝リーグ3/3
※以下の3体は上記のA0さんの記事も合わせて参考にしてください。
特性:プレッシャー
技:熱湯/凍える風/毒々/ほえる
図太い 妥協個体 調整略
オニゴーリがつらいファイアロー、ハッサム、ガルーラ等を見るために採用。
というかほとんど見せポケモンである。パーティに入れておくだけでファイアローやハッサムの選出を渋らせる効果があると考えた。
技は安定の熱湯、スイクンからオニゴーリやバシャにつなぐ展開も考え冷凍ビームではなく凍える風、クレセリア等に打つ毒々、相手の積みポケモンに対するとりあえずの対策として吠える。
選出:予選1/11 決勝リーグ0/3
ファイアロー@こだわり鉢巻
特性:疾風の翼
意地っ張りAS
相手の特殊フェアリーやマリルリ、ハッサム、バシャーモへの圧力として採用。
見せポケモンです。これにより上記のポケモンを選出しにくくする狙いがあります。
技は鉢巻アローのテンプレ4つです。
選出:予選1/11 決勝リーグ0/3
特性:きもったま→おやこあい
技:おんがえし/地震/岩雪崩/身代わり
意地っ張り H196 A168 D4 S140
身代わりが地球投げ1回で割れない
メガシンカ後準速85族抜き、S1段階アップで最速135族抜き抜き
今回の裏選出基本選出の1体。バシャガルーラの並びはあまりにも有名。
ビルド弱保バトンタッチが成功する=勝ち といっても過言ではないポケモン。
技は安定技であり反動のない恩返し、安定した威力と命中のサブウェポンである地震、ゴツメギャラ等浮いているポケモンへの打点、再生技やゴツメで粘ってくる相手への正義の鉄拳岩雪崩、状態異常をすかせ、壁ビルド状態だとほぼすべての物理技を耐えることができる身代わりの4つにしました。
最初はグロウパンチや冷凍パンチ、不意打ちなども使ってみたのですが、結局この4つに落ち着きました。
しかし、バトン前提の火力だと考えると、恩返しを空元気に変えるという選択肢もありだと思います。
バトンの対策として、バトンタッチのターンに毒や火傷で対策をしようとする人が非常に多く、それを逆手にとれる空元気は強いと思います。
弱保ビルドバトン前提なので火力は十分であり、怪しい相手は岩雪崩から入って空元気圏内に入れます。
これは今後じっくりと考えていきたいと思います。
クレセ、スイクンなどゴツメを持っていそうなポケモンには岩雪崩から入ります。
地面が弱点だがシュカの実を持っていそうなポケモンにはダメージを考えて地震か恩返しのどちらかから入ります。
選出:予選10/11 決勝リーグ3/3
●まとめ・反省
以上のパーティを採用し、シングル厨予選を8-3でブロック内1位通過、決勝リーグ3回戦で敗退しベスト8という結果となりました。
しかしこのパーティには前述したとおり大きな欠陥があります。それは・・・
このパーティは、相手の挑発ボルトロスや挑発ゴツメアロー、特性天然のポケモン、吠もちのポケモン(カバルドン、スイクン等)で完全に止まってしまうのです。
特にボルトロスは基本選出であるクレッフィバシャーモガルーラはもとより、残りの3枠を加味しても全く耐性がなく、ありえないほど刺さっているのです。
ボルトロスやファイアローのKPが少なければ対策を切ったといってもいいかもしれませんが現環境で化身ボルトやファイアローを切るというのはあり得ないことだと思います。
こんな欠陥を抱えたパーティがシングル厨でベスト8…?と思う方もいるかもしれません。事実、他の参加者にパーティを見せたときは「よく勝てたね?」や、「なんで
勝てたの?」といった厳しい声をたくさんもらいました。
しかし、結果的に予選を抜け、ベスト8にまで上り詰めたのは本当のことであり、揺らぎない事実です。
ちなみに僕のブロックはボルトロスのKPが1でした。これは完全にラッキーでした()
もちろんこのパーティが今後も結果を残せるとは思っていません。しかし、起点構築よりは対面構築やスタンパ寄りの構築が増えてきている今、バトン構築が現環境に刺さっているのは間違いないと思います。
事実、全14戦中クレッフィバシャーモガルーラの選出を13回行い、そのうち9回はバトン展開で勝利を収めました。
負けた4試合は
・バトンのタイミングでガルーラが鬼火をもらい負け
・バトンに失敗し最後A2↓ガルーラとギャラドスの対面になり択負け
・バトン選出できず
・天然ピクシーに何もできず完敗
であり、ほとんどは自分のプレイングの未熟さが負けに繋がったのだと考えています。
今後はプレイングを磨きつつ他の参加者ともバトン構築を煮詰めていきたいと考えています。(使うとは言ってない)
もちろんボルトロスやピクシー対策を怠らず、次はよりよいパーティを組みたいと思います。
とりあえずベスト8すっごいうれしいです!!!!!!!!!!!!!!!!!
シングル63オフに出始めて2年になりますが初めての勝ち越し、初めての予選抜けでした!!!!!!!!!!!!
主催のライトさんスタッフの皆さん参加者の皆さん、構築相談に乗ってくださった皆さん本当にありがとうございました!とても楽しかったです!!!!!!!!!!!!!!!!
なにかありましたらTwitter(@medicham_jp)まで
ではこれで